-
秋の特別公開・寺宝展
-
2023年 11月3日(金・祝)〜5日(日)
2022年 11月23日(木・祝)〜26日(日) - 午前9時〜午後4時
- 拝観料
- 一般(高校生以上) 800円
- 中学生 500円
- 小学生 400円
- 志納料
・寺宝特別公開限定オリジナル金紙見開き朱印
…[二体一組]2,000円
・(11/23限定)だるま商店直書き朱印「司命」
…2,000円※朱印帳をご持参ください
・(11/4、11/25限定)直書き朱印「尊勝陀羅尼」
…1,500円※朱印帳をご持参ください
◆ 特別拝観内容
秋の特別公開・寺宝展は、通常非公開となっております当寺の寺宝を特別公開する貴重な機会となっております。今回の寺宝展では、昨年の4月、保存修理を終えたばかりの『釈迦十六善神像図』(鎌倉時代)、桃山時代に描かれました「参詣曼荼羅図」(京都府指定文化財)の複製画や、江戸時代初期の「熊野観心十界図」を公開。他では岩手県の常安寺(曹洞宗の寺院)さま所蔵の寺宝、佐々木藍田(ささきらんでん)筆の「大地獄絵図」(江戸時代後期)の複製画も公開。冥界を閻魔大王の招きで、高僧の満慶上人を案内する小野篁公のお姿が描かれているなど大変興味深い地獄絵となっています。また、小野篁卿がこの世と冥界を行き来するのに通ったとされる「冥途通いの井戸」と「黄泉がえりの井戸」も同時特別公開や、播州赤松家ゆかりの刀剣の展示も行います。
-
- 釈迦三尊十六善神図
-
- 参詣曼荼羅図(複製)
-
- 熊野観心十界図
-
- 佐々木藍田「大地獄絵図」(複製)
-
- 赤松家ゆかりの銘刀ほか刀剣
-
- 冥途通いの井戸
-
- 黄泉がえりの井戸
◆ 期間中の授与朱印
- 寺宝特別公開限定オリジナル
金紙見開き朱印(志納:[二体一組]2,000円) -
-
『七仏通戒偈(しちぶつつうかいげ)』 仏典「法句経」
諸悪莫作(しょあくまくさ)(もろもろの悪をなすなかれ)
衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)(もろもろの善を行うべし)
自浄其意(じじょうごい)(自(みず)からその心を浄(きよ)めよ)
是諸仏教(ぜしょぶっきょう)(是(これ)が過去七仏たちの教えである)
この偈(げ)(仏教の教理を述べたもの)は、お釈迦さま以前の六人にお釈迦さまを含めた七人と諸々の仏さまたちの教えで、因果のことわりに基いて悪を戒(いまし)め善を勧(すす)める仏教の基本的な実践徳目を端的に説かれた諸仏の教えの精髄(せいずい)(本質)とも言われています。『七仏通戒偈』 禅の視点よりの解釈
道元禅師(どうげんぜんじ)も『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』(道元が執筆した仏教思想書)の「諸悪莫作」の巻に、この七仏通戒偈を扱っておられます。唐代の道林禅師(どうりんぜんじ)(八二四年寂)と白楽天(はくらくてん)(白居易(はくきょい) 八四六年没)との間での問答は有名です。その遣(や)り取(と)りとは、こうです。
(問)(白楽天)仏教の大意とは何でしょうか。
(答)(禅師)諸悪莫作、衆善奉行(悪いことをせず、善いことをする。)
(問)そんなことは三歳の子どもでも知っている。
(答)三歳の子どもでも知っているが、八十歳の老人でも、それは実践するのはむつかしいものである。
まさに「言うは易く行うは難し」で、過去の仏たちが、綿々と伝えてきた不滅の真理だからです。自分が善と思っても、相手には悪となる事もあります。ですから相手の事をよく考え、自分の行いによって、自分の心を浄(きよ)め実践することが大事とするのです。 今を生きる私たちも、実践し難いこの仏の教えを深く心に刻み、身近なことから悪を慎(つつし)み、善を行って、自身の心を清めることを励行(れいこう)し、徳を積み、心清らかな生活を念じていこうではありませんか。 - だるま商店直書き朱印「司命」
※11/23のみ
(志納:2,000円) -
※朱印帳をご持参ください
『司命(しみょう)』〜閻魔王庁の裁判補佐官〜
日本に仏教が伝わると、古来からの考え方と仏教の教えがまじりあい、日本独特の死に対する考え方がつくられました。
人が死んでからの49日間のことを「中陰(ちゅういん)」といいます。この期間に、死者は生前の行ないについて調べられ、7日間ごとに「十王」とよばれる10人の冥府の王に裁かれます。そして、49日間の「満中陰(まんちゅういん)」には、それぞれの罪の重さによって、つぎの転生(てんしょう)(うまれかわる)世界が決まるとされています。十王の中で最も力をもっているのが閻魔王(えんまおう)ですが、その閻魔王のそばには生前の行ないのすべてが映し出される「浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)」があり、また裁判の補佐冥官(みょうかん)としてその左右には、生前の罪状を読み上げ報告する「司命(しみょう)」と、その裁判の書記をする「司録(しろく)」という冥官がいるとされます。 - 直書き朱印「尊勝陀羅尼」
※11/4、11/25のみ
(志納:1,500円) -
※朱印帳をご持参ください
『仏頂尊勝陀羅尼(ぶっちょうそんしょうだらに)』
※臨済宗では 「ブチンソンシンダラニ」と呼ぶ
八世紀 善無畏(むい)(シュバハーカラシの唐名)訳
この仏頂呪は、八世紀に善無畏の訳した尊勝仏頂瑜伽(ゆが)法儀軌に出ています。正式には、『浄除一切悪道仏頂尊陀羅尼』というお経です。この仏頂尊勝陀羅尼ですが、[仏頂]とは悟りを開いた人(仏陀)の頭の頂上のことで、[尊勝仏頂]とは、如来の肉髻(にっけい)という頭の頂上に隆起した肉塊を仏格化した仏様の意です。
『仏頂尊勝陀羅尼経』というお経の[陀羅尼]ですが、これは真言と同じく、その一文字一文字に仏菩蕯の理想や教えが凝縮される、とてつもなく強力な呪文的な経文ともいえるのです。
この経文は、バラモン教の最高神帝釈天(インドラ)が、善住天子の死後七度畜生悪道の苦しみを受ける業因(ごういん)をあわれんで、仏(仏陀)にその救済を請(こ)うたことから、仏は仏頂より光を放ち十方世界を照らし、この陀羅尼を授けられ、一切の悪業障を消除する功徳があると説法されました。閻魔王もこの陀羅尼を持するものは守護し地獄に堕ちしめないと誓ったといわれています。これを読誦すると、罪障消滅、延命のほか、悪鬼妖怪からも身を守り、悪道を回避する効果があるともされます。
この陀羅尼が魔を退けることは平安時代の説話「今昔物語集」にも記されています。他では「江談抄」においては藤原冬嗣(ふゆつぐ)の孫の高藤(たかふじ)が小野篁(おののたかむら)の計(はか)らいで、衣服に「尊勝陀羅尼」の経文が縫い込まれていたことより、百鬼夜行(ひゃっきやこう)の難(なん)から逃れられた話もあるなど、この陀羅尼は誠にありがたい経文といえるでしょう。
◆ 御朱印帳の授与
当日、墨書にて「篁卿」と「閻魔大王」のご尊名をそれぞれお書きするとともに、「だるま商店」絵師による各姿絵を描いた2種の六道珍皇寺オリジナルご朱印帳も限定数にて授与させていただきます。
-
2023年 11月3日(金・祝)〜5日(日)
- ページトップ