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重要文化財 薬師如来坐像 保存修理 初公開
- 2024年4月27日(土)〜29日(月・祝)、5月3日(金・祝)〜6日(月・祝)
※4月30日・5月1日・2日は通常拝観となります。(重文の薬師仏等の拝観はできません) - 午前9時〜午後4時
- ○ 大人(高校生以上) 800円
- ○ 中学生 500円
- ○ 小学生 400円
- [期間中は重文薬師如来 保存修理の落慶記念朱印などを特別授与]
- ●保存修理 落慶記念 直書き朱印「薬師瑠璃光(やするりこう)」…志納(一体):1,500円 ※4/28・29限定授与
- ●だるま商店直書き朱印「薬師如来極楽鳥絵」…志納(一体):2,000円 ※5/3限定授与
- ●だるま商店書き置き朱印「薬師如来極楽鳥絵」…志納(一体):2,000円 ※開催期間中授与
- ●見開き「辰年彩色書朱印」(薬師如来、地蔵菩薩、ゑんま王)…志納(一体):800円 ※開催期間中授与
謹啓 春暖の候、皆々様にはますますご清栄の段お慶び申し上げます。平素は、当寺に篤い信仰を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、当寺本尊の重要文化財 木造薬師如来坐像でありますが、約50年前までは本堂に、もと祀られてきた仏さまでありますが、現在は、境内の薬師堂に安置され、毎年8月の六道まいりや特別公開などの機会に多くのご参詣の方々に親しまれている仏さまであります。
像高は126.4cmで、右手は施無畏(せむい)印で、左手は掌(てのひら)を上に向けて薬壺をのせたお姿であります。
しかし、なにせ1000年以上の歴史を有する仏さまでありますので、近年では特にお顔の漆(しっ)箔(ぱく)(本地の上に漆を塗り、金箔を貼りつける技法)の浮き上がりの進行も著しく、緊急の劣化修理が必要な状態となっておりました。
こうした状況のもと、幸いにも文化庁の京都移転という好機にも恵まれるなか、令和5年度文化財国庫補助金のご支援等もいただけることとなり、昨年6月より美術院国宝修理所にての保存修理作業を行っておりましたが、この3月その作業も全て終わり、このほどもとの収蔵庫への安置の運びとなりました。
このお像の制作年代に関しましては、これまで頭部のみが平安時代前期の作で、体部は後世の補作とされてきましたが、今回の事前調査ならびに修理作業のなかでの詳細調査において、頭部、体部とも一材から彫出される一木造(いちぼくづくり)の像であることも判明し、その材は1ⅿ20cm程の大きな大木であって、その像内には赤色系顔料(鉛丹)が塗られていることなど多くの興味深い事実も判ってまいりました。
そのさらなる調査結果は、後日の美術院修理報告を待たねばなりませんが、いずれにいたしましても、頭部、体部とも一木造の像で平安前期彫刻であったことが判明しましたことは京都の仏像彫刻史上で大きな発見であり、喜びでもありました。
また、本像を安置している収蔵庫も建設から半世紀近くが経過し、屋根や床面の早急な改修も必要であったことより、このたびの仏像修理にあわせ、この大切なる仏様を後世に守り伝えていくため、文化庁さまの特段の配慮を持って、先般4月17日の吉日にめでたく落慶慶讃の日を迎えることとなりました。この重文本尊の薬師如来坐像は、千年以上の歴史において京洛の都人に大切な身近な仏さまとして今日まで守り伝えられ、そして祈りつづけてこらてた心の支えでもあったわけですから、この慶事にあたり下記のとおり例年の薫風寺宝展の時期に一般無料公開をさせていただくこととなりまいした。
経年劣化により傷みの目立ったお顔の方も、このたびの修理によりより柔和で微笑さえうかべておられるようにもお見受けできますので、これから幾千年の後々までも、衆生のさまざまな苦しみや願いにも必ずやお聞きとどけ下さるものと存じます。
是非ともこのよき機会に多くの方々が見事に保存修理を終えられた仏さまとのご縁を結ばれんこと心より願う次第であります。合掌
令和6年4月吉辰◆ 期間中の公開寺宝
- [日時]
- 2024年4月27日(土)〜29日(月・祝)、5月3日(金・祝)〜6日(月・祝)
※4月30日・5月1日・2日は通常拝観となります。(重文の薬師仏等の拝観はできません) - [拝観料]
- ・大人(高校生以上)…800円
・中学生…500円
・小学生…400円 - [拝観展示物概要]
- 前述の保存修理落慶にともなう(重文)薬師如来坐像の特別無料開帳に合わせまして、有料とはなりますが、以下のとおりの特別慶祝寺宝展も開催させて頂きます。
平安時代頃より、国土安隠・除災招福などのために大般若波羅蜜多心経(大般若経)一部六百巻を転読あるいは真読する大般若会の祈祷が行われましたが、その本尊画像であり、釈迦如来の脇待菩薩として左右に文殊菩薩と普賢菩薩の両菩薩を配する『釈迦三尊十六善神図』(鎌倉時代・14世紀)を特別公開いたします。その他では、日本人の死後世界、来世の具体的な様子を描いた『熊野観心十界曼荼羅』(江戸初期)の複製画や、日本画家、中島潔画伯の奉納画『地獄心音図』(5点・大きさ120号)も公開いたします。
又、播州赤松家ゆかりの銘刀等も久々の公開となります。
さらには、閻魔大王坐像や小野篁公立像(江戸期・法橋院達作)、小野篁公「冥途通いの井戸」などの公開もいたします。 - [期間中のご授与朱印]
- 〜(重文)薬師如来坐像 保存修理 落慶記念朱印〜
- ①対面直書き『薬師瑠璃光』朱印…志納(一体):1,500円 ※[但し、4/28・4/29限定授与]
- ②だるま商店絵師による対面直書き『薬師如来極楽鳥絵』朱印…志納(一体):2,000円 ※[但し、5/3のみ限定授与]
- ③だるま商店絵師による書き置き『薬師如来極楽鳥絵』朱印…志納(一体):2,000円 ※[開催期間中授与]
- ④見開き「閻魔王絵」朱印…志納(一体):1,000円
- ⑤見開き「辰年彩色書朱印」(薬師如来、地蔵菩薩、ゑんま王)…志納(一体):各800円
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重文 本尊薬師如来坐像
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中島潔画伯の奉納画
「大地獄心音図」5点 -
赤松家ゆかりの銘刀
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冥途通いの井戸
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黄泉がえりの井戸
◆ 期間中の授与朱印
- ①保存修理 落慶記念 直書き朱印「薬師瑠璃光」
※4/28・29限定授与 -
※朱印帳をご持参ください
- ②だるま商店直書き朱印「薬師如来極楽鳥絵」
※5/3限定授与 -
※朱印帳をご持参ください
- ③だるま商店書き置き朱印「薬師如来極楽鳥絵」
※開催期間中授与 -
※書き置きを授与致します
- ④見開き「閻魔王絵」朱印
※開催期間中授与 - ⑤見開き「辰年彩色書朱印」※開催期間中授与
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薬師如来
地蔵菩薩
ゑんま王
◆ 御朱印帳の授与
「だるま商店」絵師による「閻魔大王」と「小野 篁卿」各姿絵等を最初のページに特別に描いた2種の『六道珍皇寺 改訂版 オリジナル朱印帳』も限定数にてご授与させていただいております。
- 2024年4月27日(土)〜29日(月・祝)、5月3日(金・祝)〜6日(月・祝)
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