お盆について

お盆について

インドのことばの「ウランバナ」のおわりのバナのところにていねいに「お」をつけてできた言葉で、意味は「さかさまにつりさげられた苦しみ」ということで、人間が亡くなった後、さかさまにつりさげられたような苦しい世界に生まれかわっているのを救けて、おなぐさめしてあげようとする行事です。

『盂蘭盆経』に依れば、インドのお釈迦さまのお弟子さんの中でも非常にすぐれたモッガラーナ(中国の字では、目犍蓮[もっけんれん]と書く)は、長い修業の結果、超能力を身につけていたので、亡くなった母親が、「餓鬼道」という苦しみの世界に落ちたのを救けようとしたが、力不足であったので、お師匠さまのお釈迦さまの助けを求められました。
そこでお釈迦さまは、「欲ばかりの報いにより、苦しみの世界に落ちたのだから、多くの人々に施しをして、その功徳により助けるよう」お教えになられました。
早速モッガラーナは(旧7月15日)の僧自姿(そうじし)(お坊さんの夏の特別修業が終わる日)にたくさんの食物などをささげ、その功徳により母親は苦しみの世界よりぬけ出、天上界に生まれかわることができたという古事にならって修する行事なのです。

「お盆」の行事は、前述のとおり、インドのモッガラーナにならって、中国では6世紀頃、日本では7世紀頃から亡くなられたご先祖さま方をなぐさめるため広く行われている行事なのです。
そして「お盆」は、生命あるものがご先祖さまはじめ今わたしたちがこの世の中に「生」あるのは、多くの人々やたくさんの物の助けによるものですから、自分の家のご先祖さまといった狭い一流(ひとなが)れの考えではなく、すべてのものに感謝の心をもつ大切な行事であるともいえるのです。

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